
今月読んだ育休に関する本を紹介します。
「男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる」です。
夫婦・パパ・育休希望の男性が制度について知る・育休を考える、きっかけになったらと思います。
目次
5月の本紹介①
今月の本紹介、その1です。
男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる【小室淑恵・天野妙】
下記、3点の観点でご紹介します。
- どんな人にお勧めか
- 読むべきポイント3選
- 感想
どんな人にお勧めか

こんな人にお勧め
- 子供を考えている夫婦
- 育休取得を考えているパパ
- 将来育休を希望する男性
男性の育休とあるように、育休取得を考えているパパ、将来育休を希望する男性に読んで頂けたらと思います。
また、子供を考えている夫婦もW育休について考えるきっかけにして頂けたらと思います。
表紙にも、豊富なデータと事例と解説と記載がある通り、最近の調査結果が載っていて分かりやすいです。
読むべきポイント3選
以下3点をポイントして挙げました。
- 育休制度
- 半育休
- 筆者が提言する男性育休の義務化とは
まずは、育休制度について知って頂くことが重要と思っています。
そして、筆者が提言する男性育休の義務化とは何を指しているのか、知って頂ければと思います。
育休制度

①:育休中のお金は保障されるのか➡保障される
②:共働きでないと育休は取れないのか➡専業主婦家庭でも取れる
③:大企業でないと育休は取れないのか➡就業規則になくても取れる
上記3点を通して、育休制度を説明してくれています。
詳細は本に記載がありますので、ここでは簡単にまとめます。
①育休中の保障
育休期間は、雇用保険から非課税で給付金が支給されます。また、その期間は社会保険料も免除されます。
実質手取りの8-9割は保障されるのですが、フルタイムの手取りからは変化がありますのでシュミレーションすることをお勧めします。
②専業主婦家庭でも育休は取れる
育休を取得するのに配偶者の就業有無は関係ありません。
③就業規則に規定がなくても育休取得可能
規則に記載がなくても、法で認められた権利なので育休は取得できます。
ただし、一定の就業期間を満たさないと除外される可能性がありますので、勤め先の規則を確認して下さい。
・育休は法で保障された権利(※一定の就業期間は必要な可能性あり)
・配偶者の就業有無に関係なく取得できる
・育休期間は、会社ではなく国の雇用保険から給付金が支給・社会保険料が免除される
育休制度の詳細に興味がある方は、別の記事で紹介しますので、参考にしてください。

育休中も働きたい人はどうするか?半育休制度を使おう!
育休中は働けないと思っている方もいると思いますが、それは間違いであることをこの本でも述べています。
以下の条件を満たせば就業は可能です。(引用:男性の育休p53)
- 雇用者の希望があり、企業と雇用者で合意があること
- 一時的・臨時的な業務で月10日以下
- 月10日を超える場合は、月80時間以内であること
育休中も働くことを希望する場合は、会社と話し合い、柔軟な働き方ができないか検討をして頂けたらと思います。

男性育休の義務化=取得の義務化ではない
企業が従業員に対し、男性の育休制度を正しく周知することの義務化です。
22年4月から、企業に周知が義務付けられるようです。(出典:朝日新聞)
筆者も述べている通り、育休は法で認められている権利です。
その権利や制度を知らない人に周知が進むことで、取得希望の男性の後押しになったらいいですね。
私の周りでも男性で育休を取得している人はまだ少ないです。
これから若い男性の取得が増えることを祈っています。

仮に定年までなら、40年働きますね。
1年の育休なんて、その時間のたった2.5%です。
この数字をどう思うか、是非話し合ってみて下さい。
感想
男性の育休取得率はまだまだ低いという印象を持ちました。
男性が育休を取るには、もっと情報が提供され、取得しやすい雰囲気に変わることが必要かと思います。
今がまさに過渡期で、このタイミングで取得する人が一番しんどい時期のかなと思いますが、取りたい人が取れる世の中に変わっていけば嬉しいですね。
ちなみに我が家がW育休を取るまでの流れはこんな感じです。
①結婚当初

子供は一人欲しいなあ。

いなくても楽しいよ~。
けど、子供が欲しいなら、育休を取らない限り産まないからね(笑)
②海外赴任前

子供ができたら僕も1年育休を取るよ。
上司には、子供ができたら育休を1年取得しますって今から刷り込んでおくぜ!

ありがとう!
じゃあ、私も海外赴任明けに最短で子供ができた場合の育休スケジュールを上司に伝えておくね。
授かりものだから、時期はずれるかもしれないけど、言っておいて損はないしね(笑)
③妊娠した時

上司に妊娠と育休取得を伝えてきた。
前から伝えておいたお蔭か、スムーズに対応してくれて良かったよ。
あ、でもお金の心配を凄いされた(笑)
給付金の制度は、マネジメント層には浸透していないのかな。
夫の上司に理解があった点も幸運だったと思いますが、早めに育休希望を伝えたことが功を奏したと思っています。
仕事の区切り、引き継ぎのタイミングについても、上司と早めに相談することが出来ているようで良かったです。
もちろん、妊娠はプライベートなことなので会社に言いづらい人もいると思います。そういった方も利用しやすいような制度に変わっていけばいいですね。

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